塗料について
外壁用の塗料にはいくつかの種類があり、見た目・コスト・耐久性・使用可能な壁材の種類など違いがあります。塗料の種類によっては安価なものもありますが、耐用年数が4~6年程度と短い場合があります。
耐久性が高い塗料を使用すれば10年以上持つこともありますが高額になることも多いので、工事にかかるコストと耐用年数のバランスを考慮して塗料を選ぶことが大切です。後悔しないよう事前に塗料の種類やコスト、耐用年数について知っておくことをおすすめします。
一般的に住宅の外壁塗装に使用される塗料は、アクリル系・ウレタン系・シリコン系・フッ素系の4種類があります。種類ごとに、コストや耐用年数の点で大きな違いがあります。ご相談いただければ丁寧に説明・アドバイスいたします。
塗料の種類
アクリル
アクリル系塗料の最大のメリットは、安価であることです。低コストに加えて、色をはっきり見せて目立つように仕上がるという特徴もあります。
デメリットは耐用年数が短いことで、短期間で劣化してクラックが生じるため約4~6年ごとに塗りなおす必要があります。できるだけコストを抑えたい場合や、お店などで頻繁に外観を変えたい方におすすめです。また紫外線に弱いことから、屋根の塗装には使用されていません。
ウレタン
ウレタン系塗料は紫外線に強く、防水性や耐水性の面でアクリル系塗料よりも優れています。ウレタン系塗料の耐用年数は7~10年程度で、アクリル系塗料と比較して約1.5倍の費用がかかります。
壁面への密着性にも優れているので、モルタル・金属・板張りなど多くの種類の壁材に塗装できます。耐用年数とコストのバランスがよく、多くの住宅で使用されています。防水性も優れていますが、排出ガスなどの汚れが付着しやすいというデメリットがあります。
シリコン
シリコン系塗料はウレタン系塗料と比べて3割ほど工事費用が高くなりますが、耐用年数は10~13年程度と長めです。耐久性が高いだけでなく、表面に汚れがつきにくいというメリットもあります。
また、弾性にも優れていて、壁に小さなひび割れが生じても防水性をキープできます。ひび割れを起こしにくいので、仕上がりがよいというのもメリットです。コストパフォーマンスに優れているので、一番おすすめです。
フッ素
フッ素系塗料は住宅用に用いられる塗料の中でもっとも耐久性が高く、耐用年数は15~20年程度です。長期間にわたり、塗り直す必要がないことが大きなメリットです。高所作業や急勾配の屋根などのように、足場が設置しにくく頻繁に塗装工事できないような建物におすすめです。
デメリットは、工事費用がシリコン系と比べて約2倍と高くなってしまうことです。このため、フッ素系塗料は長期的なコストを抑えたい方向けといえます。